日本刀のランク

日本刀にはそれぞれランクが存在しています。

今となっては芸術品としての価値を見られる日本刀ですが、このランクは「格付け」とも言われ、「切れ味」がどうであるかを重視しています。

それではそれぞれの格付けをご紹介していきます。

最上大業物（さいじょうおおわざもの）

これは日本刀の格付けの中で最も上に君臨するものです。

どんなに名のある職人でも一生の中で1～2本作れればよいと言われる程質の良い日本刀です。

現在、最上大業物を目にするには博物館等に残っていればというくらいの貴重なものとなっています。

また、最上大業物は作った人（職人）の質を指すこともあります。

大業物（おおわざもの）

これは最上大業物よりも1つ下の格付けとなります。

1つ下の格付けとはいえ、優れた切れ味を誇っている日本刀が選ばれています。

現在でも残っているものはありますが、入手困難であり簡単にお目にはかかれないでしょう。

良業物（よきわざもの）

切れ味がよく、一般的に上等と言われている日本刀のことを指しています。

一般武士ではなく、階級が高い武士などが所有していたものとなります。

業物（わざもの）

良業物よりも切れ味が下であり、普通とされる日本刀です。

一般武士が所有していたものが大体この業物となります。

買取業者が多く買取しているものもこの業物が多くなっています。

流通が多いということですね。

なまくら

格付けの中には入ることができない日本刀のことを指しています。

日本刀としては正常に機能しないものを指します。