日本刀高価買取しました。東京都のお客様
こんにちは桃園美術鑑定士の鎌田です。
桃園美術ではお客様が愛着があって大事にしてきたもの、先祖から代々受け継いできたもの、価値が分からず自宅の倉庫にしまいっぱなしのものなど様々なものの鑑定をおこなっておりますので ぜひお気軽にご相談下さい。
それでは早速今回の依頼された日本刀を紹介していきましょう。
一般的に価値が分からない方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
写真にある如く大変長さのある立派な刀ですね。
もちろんご存じの方は多くいらっしゃいますが刀は登録証がないといけません。
登録票と銘
早速登録証拝見してみましょう。
長さ76.7センチ 非常に長いですね。
さらに銘文には平鎮盛とあります。
刀は基本的に銘文は名入りと無名があり名入りは高額査定の期待が膨らみます。
刀は刃物というより文化保護の観点の扱いで歴史を感じさせるものであり骨董品と同様で名入りのものが価値があるとされています。
平鎮盛とは室町時代中期、応仁の戦乱の頃から作刀していたことが分かっています。
長い歴史を感じさせます。
この刀は室町時代末期の作と思われ、平鎮盛と弟の鎮徳らも有名な刀工として知られていました。
戦国乱世の時代において武将たちに愛用されてきたものと推察され、おそらく武将の腰刀であったろうと思われます。
刀の査定ポイント
これでは細かく見てみるとお客様が非常に大事に手入れされていたのが分かるように目立つ錆や破損はありません。
実はこの錆破損が査定に大きく影響してきます。
刀はわずかな破損、錆を綺麗にする為研ぐと数万円の費用がかかります。
さらに刃を拡大してみると汚れと小さな傷(欠け)のようなものが見られますがさほど気になるほどではありません。
しかし僅かな傷汚れでも査定時に大幅減額する買取店もあるようです。
ところで肝心の査定額はなんと驚きの30万となりました。
お客様もこれには大変予想外の結果に大満足でした。
やはり長年大事に保管されていたようですね。
刀市場は現在40㎝から50㎝位の無名の脇差は多くあり安価な価格になっておりますが今回のお客様の刀は大変珍しく歴史を感じるもので貴重なものを拝見させていただき楽しく査定させていただきました。