掛軸・絵画・屏風に関するよくあるご質問
Q
どのような絵画でも買取ってくれるのですか?
A
やはり、絵画の場合は、現時点で需要のある作家作品は、美術市場で値段が付きやすいこともあり、そのときの時価相場で買取りすることが可能ですが、あまり美術市場でも人気のない作家作品は、お値段が付けづらいこともあります。
Q
聞きなれないような作家の作品でも売れるのですか?
A
名の通っていない作家作品でも、優品として出来栄えのよいものであれば、お値段を付けることが可能です。このような作品も稀にありますが、やはり、近現代の各美術団体のなかで評価されている作家作品のほうが、お値段が付きやすいように感じます。
Q
ぼろぼろに破れかけた掛軸や屏風があるのですが、買取ってくれますか?
A
掛軸や屏風の場合は、その作品自体の箇所に致命的な損傷がなければ大丈夫なのですが、表具の劣化が進行している掛軸は、手入れのされていない場合がほとんどですので、虫食いや破れ、染みやカビ、多数の折れや剥落などが目立つことがあります。そのような状態の掛軸は、修復することも可能ですが、やはり、本紙の箇所がきれいな作品が美術市場では好まれています。
過去に修復されている作品は、いたるところに加筆されていたり、消されたような跡が残っていることがあります。そのほかにも、見栄えをよくするために損傷している箇所を切り落としていていたりするので、その作品の原画から懸け離れたモノになっていたりすると、美術品としての価値が下がってしまいます。
Q
名画だと聞いているのですが、本物でしょうか?
A
近現代の絵画においては、その作家の作品を多くの人たちに鑑賞してもらう工夫として、著作権を持っている画家の許可をもらい版画制作をすることがあります。これは、作家の原画をもとに版画制作元(版元)が、その作品の管理をおこない限定枚数を決めて制作することで、画廊や百貨店などに、その版画を卸すことがあります。画家の原画は、その作家自身が直筆で描いたものなので、大変貴重で数は限られていますので、もっとも価値のあるモノですが、なかなか入手することはできません。
そこで、一枚の原画から、その作品を複数作り上げることの出来る版画制作が活用されています。より作品のイメージを忠実に再現するため版画の技法が使い分けられているようです。たとえば、よく多用されるのがリトグラフと呼ばれる技法なのですが、これは、描画・製版・刷りの工程にわけながら制作していく平版画にあたります。リトグラフのは、余白のところに作品の整理番号と作家のサインが記載されていることがあります。これは、エディション番号と呼ばれるもので、その作品が制作された部数を表しているものです。このリトグラフの技法から制作された作品は、画家の自身が下絵から版を作って刷る一連の作業をしてものは、オリジナル版画と呼ばれています。これらの版画を多く制作している作家たちの作品のデータを網羅しているのが、「カタログ・レゾネ」と呼ばれているものです。この資料をもとに版画作品の価値を調べることができるものになっております。
これとは別に版画工房の職人が、その作品の原画をもとに複製していく場合は、エスタンプ版画と呼ばれています。これは厳密にいえば、その作品の複製画になりますが、作家が版画の監修をしている場合は、エディション番号と直筆のサインが記述されていることがありますので、これらの作品もオリジナルとみなされることがあります。このリトグラフの技法のほかに、ひとつの原画から複数制作していくことのできる版画の種類として、木版画、銅版画、シルクスクリーンなどが上げられます。
Q
鑑定が必要だと思われる絵画や掛軸があるのですが、鑑定料は、どうなっているでしょうか?
A
美術市場の絵画や掛軸の価格を左右するのは、その作家の作品が人気があるのかどうかで決まってきますので、市場で需要があり名の通っている作家作品は、然るべき鑑定機関が存在します。やはり、人気のある作家の作品は、高額に取引きされる可能性のある作品が多いので、精巧に制作された偽物が出回っていることもあり、絵画や掛軸の場合は、その作品の真贋を鑑定する鑑定人が存在します。この鑑定人は、その作家の系統に所属していた弟子筋に当たる方々や、その作家の遺族の方が鑑定していることがあります。
そのほかにも、美術品を専門で鑑定する美術倶楽部系列の鑑定人が存在します。実際のところ鑑定ができる作品は、時代区分によって限られてきます。これは年数が経過している作品であればあるほど、その作品を鑑識できる人物が少ないことを意味しています。たとえば、江戸時代以降の作家作品については、然るべき鑑定人が存在しますが、江戸時代以前の作家作品については、確実な鑑定ができない作品が多くあります。これは、専門的な資料と科学的分析によるところがありますので、作家の資料が少なければ調べることが難しくなりますし、その時代に使用されていた彩色材料が一致していることや、その作家の特徴を表している技法的な側面からの解析は、科学的な分析が必要になってくるからです。
このように江戸時代以前の作家作品は、その作品の真贋の有無を判断するのは、非常に難しくなってきます。そのため確実に鑑定できる作品は、鑑定人が存在する作家作品に限られてきます。各鑑定機関にもよりますが、その作品の真贋を判定するための鑑定料が約1~5万円前後ぐらいで、その作品の登録を管理するための手数料が約2~3万円ぐらいかかります。そして、その作品を鑑定した証書の発行が約3~5千円ぐらいかかります。鑑定が必要な作品の場合は、弊社で鑑定を代行したあと、買取りしています。
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