日本刀の買取のご依頼をいただいたお客様
K.K様
所在地:東京
祖父が持っていた刀があるのですが、だれも刀を鑑賞したりするひとがいないので、これを機会に手放そうと考えていたのですが、刀を持ち込むことに抵抗があったので、出張買取を依頼しました。迅速な対応と、その値段だったら、納得がいったので、売ることに決めました。
M.U様
所在地:山梨
祖父が戦時中に持っていた軍刀があるのですが、いまでは家族のものが戦争を思い出してしまうから、この軍刀は、持っていてもいいことはないということで、だれか引き取ってくれるところを探していたところ、当サイトを知り、相談することに決めました。
査定士からのコメント
軍刀は、伝統的な焼き入れをしていないスプリング刀などの特殊刀身があるので、登録審査が通らないことがあるのですが、こちらの軍刀は、どうやら、新刀を軍刀拵えにしているものでした。そのため登録があり、刀身に錆があったので評価が下がってしまいましたが、買取りさせて頂きました。
絵画の買取のご依頼をいただいたお客様
J.H様
所在地:栃木
亡くなった父親から貰い受けた絵画があるのですが、当時、父の話だと、有名な方が描いた日本画を、老舗の専門店で買ったものだから間違いがないといっていたのですが、本当かどうかわかりません。そこで、日本画に価値があるものなのかどうかみてもらい、良い価格で買取ってくれるならば、売ってもいいと考えております。
査定士からのコメント
この日本画は、明治頃から活躍した冨田溪仙の作品のようです。溪仙の表現は、対象を自在に変形して、そのものの姿形にとらわれない自由な画風が特徴です。この作品は、然るべき鑑定機関に持っていっていけば、鑑定が下りると思います。そのため御父様の言われていたことは、事実のようです。著名な作家作品のため高価買取りさせて頂きました。
T.O様
所在地:愛知
だれが買った絵画なのか分からないのですが、倉庫を整理したらでてきました。数枚あるのですが、もし、買取ってくれるでしょうか。絵画って、ほんとうに値段が付くものなのでしょうか。
査定士からのコメント
さっそく、その絵画を拝見させていただきましたが、数枚は、インテリア絵画などの職人さんによる作品だったので、評価できる絵画ではなかったのですが、そのなかに一点に上村松園の美人画がありました。松園の女性は、どこか凛とした女性の特徴が表現されていて、そこには、松園が追い求めていた理想の女性像があるのではないでしょうか。この絵画は、松園の真作だと思われますので、高価買取りさせて頂きました。
茶道具の買取のご依頼をいただいたお客様
S.H様
所在地:京都
祖母が茶道を習っていたのですが、私は、まったく、そのような芸事はすることがなかったので、それらの道具をもらったときは困りましたが、祖母が大切にしていたものなので、保管していました。けれど、このまま埃を被った状態で放置していても仕方がないので、どこか良いところがあったら売りたいと考えていました。
査定士からのコメント
おそらく御祖母様は、茶道の講師ぐらいの許状を持っておられた方ではないでしょうか。茶道具から、その方の許状種目と資格がどのくらいであったのか推測することができます。修道を通じて、その資質を備えることができると、道具関係も自然と高級なものになっていきます。全般的に良い道具が揃っておりましたので、そして、宗匠の書付のある茶碗もありましたので、高価買取りさせて頂きました。
M.H様
所在地:鳥取
父親から譲ってもらった焼き物があるのですが、どうやら某百貨店の展示会があったときに購入したものらしいです。かなり高額な値段で購入しているといっていたので、もしかしたら、けっこう良い焼き物なのかと想像をふくらましています。高額になる焼き物なのでしょうか。
査定士からのコメント
この陶磁器は、簡素な造形のなかに実用性を含んだ頑強なつくりの無銘の扁壷でした。このような作風は、河井寛次郎しかいません。しかも、無銘の焼き物です。なぜ、陶磁器に銘がないのか、これは、河井寛次郎が目指していた民藝運動の本質なのかもしれません。それと寛次郎の共箱が付いていたので、高価買取りさせて頂きました。
西洋アンティークの買取のご依頼をいただいたお客様
A.I様
所在地:福岡
叔父が海外旅行にいったときに御土産として頂いたものです。ガラスの花瓶なのですが、色合いと図柄が綺麗だったので、結構気に入って、リビングルームに飾っていたのですが、家のものが増えてきて、置く場所がなくなってきたので、この花瓶を仕舞おうと考えていたのですが、仕舞う前に、売れるものなら売りたいです。
査定士からのコメント
このガラス工芸品は、おそらくアール・ヌーヴォー期のときのフランス工芸家のエミール・ガレの工房で制作された花瓶かもしれません。ガレのマークはかなりの数があるのですが、1904年から二年のあいだに使われたものなので、第二工房期の作品の可能性があります。ただ、ガレ自身の作品ではなく工房作品になります。ガレの複製品ではないので、評価できるものになります。
Y.K様
所在地:兵庫
知人からもらった西洋風の器がありますが、そのテーブルウェアとして彩りの素敵な感じがしたので、その知人に聞いてみると、どうやらその食器は、親族のものが海外に赴任していたときにアンティーク・ショップで買ったものらしいです。その話を聞いたときに本当にもらっていいのか悩みましたが、知人は、気にしない様子で気持ちよくくれました。そのような食器類でも、みてもらうことはできますでしょうか。
査定士からのコメント
これは、陶磁器の底をみるとノリタケのバックスタンプがあります。このスタンプは、通称M-Japan印と呼ばれるもので、1921年頃に商標登録された海外輸出向けのディナーウェアーのようです。この時期のノリタケの作品は、中期作品群のオールドノリタケ作品になります。当時は、デザイン性の高いノリタケ製品が諸外国に輸出されていました。そのためアンティーク食器として評価できるものになります。
中国美術・仏教美術の買取のご依頼をいただいたお客様
R.S様
所在地:静岡
父親が20~30年ぐらい前に仕事の関係で中国から買ってきたものがあります。これは、父の遺品を整理していたときにでてきたものですが、生前、父はよく中国から御土産を買ってきていたので、その一部だと思いますが、家族なかで欲しいというものがいなかったので、そちらで、お値段が付けば、買取ってもらえないでしょうか。
査定士からのコメント
現在、中国では、文化財を保護する観点から、海外に中国の文物を売ってはならないことになっていますが、文物保護法が改定される前に本土で購入されたものだったら、中国の文物のなかでも良品が含まれいることがあります。みたところ、この掛軸は、中華民国時代のそれほど著名ではない作家の作品のようです。作家自身の作品なので評価できるものになります。
N.K様
所在地:和歌山
曾祖父が信仰のために持っていた仏像があるのですが、家族のだれも、その仏像に関心がないため、放置されていますが、そのまま時を過ごすのも罰当たりのような気がして、どうしたらいいか迷っていたのですが、そのような仏像でも引き取ってくれることを知りましたので、この仏像を、どうにかしてください。
査定士からのコメント
曾祖父様が身近に安置して礼拝するための仏像になっていたと思われますが、念持仏は、おそらくご縁のある宗派で、開眼供養をして入魂されている仏さんの可能性があります。そのまま放置しておくのは、あまり好ましいことではないかもしれませんので、こちらできちんと撥遣したあとに、然るべきところに持っていきますので、ご安心下さい。故人様の御冥福を御祈り申し上げます。
その他の骨董品の買取のご依頼をいただいたお客様
B.S様
所在地:高知
祖父が煎茶が好きで、よく鉄瓶でお湯を沸かして、美味しいお茶を入れてくれたのを覚えています。そのため煎茶の道具をあつめていて、そのなかでも鉄瓶をいろいろな所から買ってきていたようです。なぜ、鉄瓶をあつめていたのか分からないですが、鉄瓶ではない、銀色で黒く変色したような瓶もありました。すでに祖父も亡くなっていますので、祖父のコレクションが、どのくらいするのか知りたくなり相談しました。
査定士からのコメント
御祖父様のコレクションをみると、煎茶で使用する道具がありましたので、おそらく、煎茶道を嗜んでいたのかもしれません。煎茶は、黄檗宗の隠元隆琦が日本に伝えられたとされていますが、中国文化に由来する煎茶は、現在、諸流派が伝えておられます。それにくわえて、鉄瓶のなかに、龍文堂の名人、安之助の作品がありました。そして純銀製の銀瓶もありました。よくこれだけのものを蒐集したと思われます。名品がちらほらありましたので、高価買取りさせて頂きました。
T.N様
所在地:青森
父は、記念硬貨のブームあったときに古銭類をたくさん買ってきては、コレクターのようにコインアルバムに保管して、良く眺めていましたが、その父も亡くなり、コインを遺品としてもらいましたが、まったく興味がないので、処分したいのですが、このようなコインは、価値があるのかまったくわからないので、みてもらえますか。
査定士からのコメント
これらは保存用のコインアルバムに収納されていますが、ほとんどが評価ができない銅銭でしたが、そのなかに、新10円金貨と貿易銀が含まれていました。とくに金貨類は、精巧な模造品が多いことと、銀貨類は、修正などの改造品がありますが、コレクションの一部は、おそらく大丈夫なものだと思われるコインがいくつかありましたので、評価を付けさせて買取りさせて頂きました。
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査定士からのコメント
今回、三振りの刀を査定させていただきました。そのなかの一振りは、新刀の有名な刀工によって作られたものでした。それと刀身に致命的なキズがなく、日刀保の認定書も付いてありましたので、評価が付けやすい刀でした。