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桃園美術

中国美術・仏教美術に関するよくあるご質問

Q

中国系のネットオークションで骨董品のような焼き物を買ったのですが、このようなものでも買取ってくれるのですか?

A

 近年のネットで手軽に購入できる中国系の骨董品は、工場で量産されている民芸品の可能性がたかいです。おそらく類似品と思しきものが、ほかの販売サイトでもみつかると思います。いまの中国では、文物保護法が強化されたことで、歴史のある文物を海外に販売してはいけないことになっていることから、ネットを介して中国の古物を海外販売しているならば法に触れる可能性があるので、まず、本物を販売していることはないでしょう。あるとすれば、歴史ある陶磁器を復刻した製品で、当時の面影を思わせるようなふるさのある仕上げになっていると思われますが、あくまでも複製品です。

 そのため、これらの複製品は、美術的な価値は付けるのが難しくなってきますが、歴史のある伝統的な窯元で生み出されてきた陶磁器を長年研究しながら、当時の製法をそのまま再現しようと試みる陶芸家たちの作品は、市場では、取引の対象になることがあります。彼らの作品は、当時の復刻品になりますが、伝統的な製法を踏襲しているものですから、高度な技能で制作された作品になるので、高級倣古になるものがあります。これは、著名な作家作品は、いにしえの伝統的技能を出来る限り再現されていることと、意匠の作風が含まれているので、美術的な価値を有している作品であるといえるかもしれません。これらに比べると、工場で量産した雑器類は、製品の質が粗雑でデザインが綺麗でないのは、その作品ひとつひとつに時間とコストをかけることができないからだと思われます。

Q

親族の誰かが中国で買ってきた骨董品だと思いますが、価値のあるものなのでしょうか?

A

 まず、その作品がどのようなもので、どのような経緯のあるものなのか、御客様が把握している内容を教えていただきながら、美術的な価値があるものなのか判断していきます。しかしながら、その作品の制作された年代及び、作者を正確に把握することは、困難になってきます。時代が古くなればなるほど、その時代の作品に精通している専門家が少なくなっていきます。そのため作品の真贋を把握できるのは、比較的に新しい時代の作品に限られてしまいます。かなり古い時代のものは、その作品を比較することのできる資料と当時つくられた現品がなければ、評価できる判断材料がないので、評価することが難しくなってくると思われます。

 そのため古い時代の作品は、一、二週間ぐらい時間をいただいてから、査定の結果をお伝えすることができます。このあいだに多数の専門家の意見を聞きながら、評価することができる作品なのかどうか判断していきます。しかし、その作品が、本物の条件を充たしていなければ、評価できないものになってしまうことがあります。とくに中国骨董は、レプリカや模造品が多いので注意が必要です。

Q

家の整理をしていたら、厨子に入っている仏像が何体かでてきたのですが、だれもそれがあったことは知りませんでしたが、お祀りしてないので、どのように取り扱ったらよいものなのでしょうか?

A

 お客様の御宅で、そのような仏像がでてきた場合は、どのような経緯でお祀りされていたものなのか分からないので、その仏像に付属している厨子や像などに手がかりがあるかどうか調べてみます。近年になって制作された仏像は、仏師の墨書きがあったり、来歴のわかるような証書が付いていることがありますが、古い時代の仏像は、仏像の何処かに書かれている墨書きが読み取れることができないほど文字が掠れていたりすることがあるので、その仏像の制作者が特定できない場合があります。

 仏師がわからない場合は、作風からの判断とどのくらい時代が経過しているのか、あるいは損傷状態などから評価できる仏像なのかみていきます。こちらで買取りが可能な仏像は、責任を持って、然るべきところに持っていきます。厨子等に安置されている仏像の場合は、開眼供養されて魂が入っていることがありますので、撥遣(はっけん)作法で魂を抜いた状態にして、関係者のところに持っていきます。そして、お祀りしなくなった仏像などは、焚き上げ供養をしている寺社仏閣に手渡すのが良い方法のひとつですが、いちど仏像を御処分されるまえに、ご連絡をいただければ幸いです。

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